
護岸工事では水質管理基準により濁水の海域流出を防止するため、余水処理施設が設けられています。
ここでは環境汚染を防止する目的で液中堆積物測定に採用されたサウンジングレベル計の導入事例をご紹介します。

①濁水は遊水地に貯められ、土砂と海水に分離されます。
※遊水地内で分離された土砂が堆積していくと、海水と土砂の分離が正常にできなくなってしまいます。その結果、余水吐には濁水が貯まり海域へ排出され水質汚染が起こってしまうのです。
②分離された海水は海域へ排出するため、余水吐に集められます。
③集められた海水は余水吐より海域へ放流されます。
お客様の課題と求められた条件とは
余水吐周辺に堆積した土砂により、濁水の沈殿による土砂と海水の分離のための十分な時間が確保できず、海域への濁水の流出の危険性がありました。そのため水質管理・監視を目的とした、余水吐周辺の堆積量を計測する機器が求められました。
条件① 水中の浮遊物や濁度、付着物の影響を受けないこと
条件② 塩害対策(サビ防止)ができること
条件③ 波の影響を受けないこと
カスタマイズしたサウンジングレベル計で解決‼
堆積レベルを計測するにはソナーも候補として挙げられますが、水中浮遊物や濁度、付着の影響による誤計測の可能性があり条件に合いません。これらの課題を解決するためサウンジングをカスタムして利用しました。

メリット①
サウンジングは機械的に測定できるので浮遊物や濁度の影響を受けにくい特長があります。
メリット②
サウンジングにはワイヤーロープ式とテープ式がありますが、波の影響を受けにくいワイヤーロープ式を採用しています。
メリット③
材質を一部SUSにし、外塗は膜圧をアップすることで塩害による腐食対策としました。
お客様の様々な現場環境に合わせて製品をカスタマイズ
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